2010年1月25日

研究発表会 

地球温暖化問題をはじめCO2の削減は全地球規模の課題と認識され,全てのエネルギー消費システムに新エネルギーの利用促進が求められている。我々は,漁船や近距離旅客船をはじめとする小型船舶のエネルギー利用を地産地消の観点から,潮流・潮汐・風力・太陽光などの沿岸エネルギー利用に着眼し,瀬戸内海地域を調査対象として研究を行っている。


潮流や潮汐の自然現象は定期的な現象で,計画的なエネルギー利用が期待できるが,その利用が限定的である。利用促進のため,その課題を克服し,実用化技術を獲得する。太陽光発電・風力発電の技術は実用段階にあるのでこの利用を検討する。
獲得したエネルギーを対象とする小型船舶に利用するためには,エネルギー貯蔵が必要となる。これには,水素エネルギー変換や海水を使う揚水発電の検討を行う。小型船舶では,リチウム電池や燃料電池,キャパシタなどの電気エネルギーシステムを検討するほかに,航行抵抗の削減などの消費エネルギー低減もあわせて検討する。

[漁船等小型船舶への新エネルギー適用調査研究]
学生氏名   高濱茜,寺田佳世,眞子翔成
指導教員   木村隆則