2010年7月23日

伯方島沖 潮流調査(12時間連続)

潮流を利用した潮流発電である。瀬戸内海には島が多く点在するため,その間を流れる潮流は比較的速く,賦存エネルギーは十分あると考えられる。
 潮汐は自転する地球に作用する太陽と月の引力に起因する周期的な上下動の現象をいう。地球全体に発生する潮汐エネルギーは3×109kWといわれ,そのうち利用可能量はその1~2%と推定されている。

潮流エネルギーは,1日4回潮流の向きが変わる。これは満潮時と干潮時で潮流の向きが変わるからである。そこで我々は,潮流の最大流速と最小流速の測定を目標に,本校の実験船「はまかぜ」に搭載されている多点同時潮流測定器(カラー潮流計 CI-80 古野電気㈱製)を用い,12時間連続で測定した。
多点同時潮流測定器は海底の対してある角度で発した超音波が海底や波に乗って流れているプランクトンなどから反射されたときに発生するドップラー効果によるわずかな周波数差から潮流を知る装置である。